シリンダ使用上の注意

空気圧機器には多くの部品がありますが、その中でもシリンダは広く使用されています。稼働率を高めるために、本製品を使用する際に注意すべき箇所を詳しく見ていきましょう。

シリンダーを使用する場合、空気品質の要件は非常に高くなります。清潔で乾燥した圧縮空気を使用してください。シリンダやバルブの作動不良を防ぐため、空気中に有機溶剤、合成油、塩分、腐食性ガス等が含まれないようにしてください。

空気圧機器を取り付ける前に、シリンダチューブの内部を完全にフラッシングし、塵、切粉、シールベルトの破片、その他の不純物をシリンダバルブ内に持ち込まないようにしてください。塵埃、水滴、油滴の多い場所では、ロッド側に伸縮式保護カバーを設け、取付け時にねじれないようにしてください。伸縮式保護スリーブが使用できない場合には、強力な防塵リング付きシリンダまたは防水シリンダを使用してください。

標準シリンダーは、腐食性のミストやシールリングの膨張を引き起こすミストの中で使用しないでください。油潤滑シリンダには適度な流量のルブリケータを装着し、油で潤滑しないでください。シリンダーにはグリースが封入されておりますので、長期間の使用が可能です。このタイプのシリンダはオイル用としても使用できますが、一度オイルを供給した場合は、プレ潤滑グリースが流れ出ている可能性があり、オイルを供給しないとシリンダが正常に動作しませんので、一度オイルを供給すると停止することはできません。

空圧機器のシリンダの設置現場では、シリンダの空気入口からのドリル切粉の混入を防止する必要があります。油漏れ防止のため、気液混合シリンダとしては使用できません。シリンダーの動作不良やピストンロッドのシールリングの損傷によるエア漏れを防ぐため、シリンダーバレルとピストンロッドの摺動部分に損傷を与えないようにしてください。バッファバルブには適切な保守・調整スペース、マグネットスイッチ等には適切な設置・調整スペースを確保してください。 シリンダを長期間使用しない場合は、月に1回程度作動させ、油を注油してください。さび。
6


投稿日時: 2022 年 3 月 18 日